日本女子プロゴルファーはどれくらいいるの?歴代賞金女王や賞金獲得ランキングも!

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近年、国内外で活躍する日本人女子プロゴルファーが急増し、ゴルフ界全体が注目を集めています。テレビやネットで華やかなプレーを見るたびに、「今、日本には何人の女子プロゴルファーがいるの?」「賞金女王って誰?」「どうやってトップに立ったの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、日本の女子プロゴルファーの現在の登録人数や、話題の賞金女王の情報、活躍の背景まで、最新のデータを交えながらわかりやすく紹介していきます。初心者の方にも理解しやすく、日本女子ゴルフ界の魅力がぐっと身近に感じられる内容をお届けします。

日本女子プロゴルファー登録者数

2025年2月時点で、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)に登録している会員は1,418名です。この人数は、JLPGA公式の「女子プロゴルフ選手名鑑2025」に記載されています。

JLPGAの会員には、ツアー出場資格を持つプロフェッショナル会員をはじめ、ティーチングプロフェッショナル会員や特別会員など、さまざまなカテゴリーがあります。これらの会員は、プロテストに合格した選手や、QT(クォリファイングトーナメント)を通過した選手など、多岐にわたります。また、JLPGAにはインターナショナルプロフェッショナル会員も存在し、国内外で活躍する選手が登録しています。

年間獲得賞金ランキングTOP3(JLPGAツアー競技)2025年6月1日現在

1位 神谷 そら(かみや そら)

神谷そらさん(郵船ロジスティクス所属)は、JLPGAツアー競技において2025年シーズンの年間獲得賞金ランキング1位に輝いたトッププレーヤーです。
年間獲得賞金は55,357,000円で、11試合の出場でこの成績を収めたことから、極めて高い勝率と安定した実力がうかがえます。

神谷そらさんは、2022年のプロテストで2回目の挑戦にしてトップ合格という快挙を成し遂げました。プロ入りからわずか1年後の2023年、「フジサンケイレディスクラシック」でツアー初優勝を果たし、さらに「日本女子プロゴルフ選手権」でメジャー初タイトルも獲得しています。この大会を初出場で制したことは、史上6人目の快挙となり、大きな話題を呼びました。

神谷そらさんの最大の武器は、260ヤードを超えるドライバーショットです。国内女子ゴルフ界でもトップクラスの飛距離を誇り、積極的に攻めるプレースタイルが多くのファンを魅了しています。

2位 佐久間 朱莉(さくま しゅり)

佐久間朱莉さん(大東建託所属)は、JLPGAツアー競技において2025年シーズンの年間獲得賞金ランキング第2位に入る活躍を見せています。
11試合に出場し、優勝2回、獲得賞金は52,598,200円という堂々たる成績を収めています。

佐久間朱莉さんは3歳からゴルフを始め、プロゴルフ界のレジェンド・尾崎将司氏の指導のもとで技術を磨いてきました。早くから才能を発揮し、2021年6月のプロテストではトップ合格を果たしています。同年11月には、下部ツアー「京都レディース」で優勝を飾り、プロとしての第一歩を華々しく踏み出しました。

佐久間朱莉さんは、若いながらもすでに安定した技術と勝負強さを兼ね備えており、2024年シーズンでは2勝を挙げる活躍で存在感を示しました。

3位 申 ジエ(しん じえ)

申ジエさんは、JLPGAツアー競技において2025年シーズンの年間獲得賞金ランキング第3位となり、日本女子ゴルフ界に大きな足跡を残しました。
獲得賞金は36,226,666円で、わずか7試合の出場ながら1勝を挙げ、確かな実力と経験を証明しました。

申ジエさんは、11歳で父の勧めによりゴルフを始め、2007年には韓国ツアーで19戦10勝という驚異的な成績を記録しました。2008年には「ヨコハマタイヤPRGRレディスカップ」で日本ツアー初優勝を果たし、翌年には米国ツアーで賞金女王のタイトルを獲得。2010年には女子ゴルフの世界ランキング1位に到達するなど、世界を舞台に輝かしい経歴を築いてきました。

2014年以降は、身体的な負担を考慮し、米ツアーから日本ツアーへ活動の場を移しました。日本でも安定した活躍を続け、2025年には国内メジャー「サロンパスカップ」を制覇し、優勝賞金2,400万円を獲得。この勝利により、日本ツアー史上初となる生涯獲得賞金14億円突破という前人未踏の記録を打ち立てました。

賞金女王となった歴代のプロゴルファーたち

竹田 麗央(たけだ りお) <2024年賞金女王>

竹田麗央さんは、2024年のJLPGA女子ゴルフツアーで賞金女王の座を獲得しました。
プロ3年目でのタイトル獲得は、安定した実力と急成長を象徴する結果です。

竹田麗央さんは、6歳のときに女子プロゴルファーである母・平瀬哲子さんの影響でゴルフを始めました。競技ゴルフの環境に恵まれた家庭で育ち、伯母の平瀬真由美さんも1993年と1994年に賞金女王に輝いた実績を持つという、まさにゴルフ一家の出身です。

2021年11月にはプロテストに合格し、ツアー参戦をスタート。2024年のシーズンでは、地元・熊本で開催された「KKT杯バンテリンレディス」でツアー初優勝を果たしました。この地元優勝がきっかけとなり、勢いを持続した竹田麗央さんは、シーズンを通じて安定した成績を残し、ついに賞金女王に到達しました。

山下 美夢有(やましたみゆう) <2022年~2023年連続賞金女王>

山下美夢有さんは、2022年と2023年のJLPGA女子ゴルフツアーで2年連続賞金女王に輝きました。
安定感のあるプレーと卓越したショット精度により、飛距離に頼らずにトップの座を維持し続けた点が高く評価されています。

山下美夢有さんがゴルフを始めたのは5歳の頃、父親の練習に同行したことがきっかけでした。小学校入学の頃にはすでにゴルフに集中し、他の習い事は一切やめ、競技ゴルフ一本に打ち込みます。小中学生の頃から各種大会で好成績を収め、高校時代には2017年の「関西高等学校ゴルフ選手権」でアマチュアとして初優勝。さらに2019年には「関西女子アマチュアゴルフ選手権」でも優勝を果たしました。

高校在学中にプロテストに合格し、2020年からプロツアーに本格参戦。2021年には「KKT杯バンテリンレディスオープン」でプロ初優勝を達成し、若手選手の中でも一気に注目を集める存在となりました。

稲見 萌寧(いなみ もえ) <2020-21年賞金女王>

稲見萌寧さんは、JLPGA女子ゴルフツアー2020-21年シーズンにおいて賞金女王のタイトルを獲得しました。
卓越した技術と冷静なプレーが評価され、日本女子ゴルフ界における第一線での地位を確立しました。

稲見萌寧さんがゴルフに取り組み始めたのは小学4年生のときで、早くからジュニア大会で頭角を現しました。2018年にプロテストに合格し、プロゴルファーとしてのキャリアを本格的にスタート。翌年には「センチュリー21レディスゴルフトーナメント」でプロ初優勝を果たし、若手の注目株として注視される存在になりました。

稲見萌寧さんの名を広く知らしめたのは、プロ1年目で迎えた東京オリンピックでの銀メダル獲得です。世界の強豪と並んでメダルを手にしたことは、日本女子ゴルフ界にとっても歴史的な快挙でした。

2020-21年シーズンは、延長された特別日程にも対応しながら安定した成績を維持し、着実に賞金を積み重ねました。正確なショットと巧みなパッティングにより、ミスの少ない堅実なプレースタイルが大きな武器となりました。

鈴木 愛(すずき あい) <2019年>

鈴木愛さんは、2017年と2019年のJLPGA女子ゴルフツアーにおいて賞金女王の座に輝いたトッププロです。
豊富な練習量に支えられた高精度なパッティング技術が、連続した成功の原動力となりました。

鈴木愛さんがゴルフに出会ったのは11歳のときで、鳥取県にある倉吉北高等学校で競技に専念する環境を選びました。努力と実力を重ね、2013年にプロテストに合格。合格からわずか3試合目で下部ステップアップツアーの初優勝を成し遂げ、プロゴルファーとしてのキャリアを鮮烈にスタートさせました。

鈴木愛さんの最大の武器は、パッティングの精度です。日々の徹底した練習により、プレッシャーのかかる場面でも安定したストロークを実現し、スコアメイクに直結させてきました。グリーン上での強さは、他の選手からも一目置かれる存在です。

アン・ソンジュ <2010年、2011年、2014年、2018年と4年賞金女王>

アン・ソンジュさんは、JLPGA女子ゴルフツアーで2010年・2011年・2014年・2018年の4度にわたり賞金女王のタイトルを獲得した名プレーヤーです。
デビュー直後からトップ戦線で活躍し続けた実力と、長期にわたる安定感が高く評価されています。

アン・ソンジュさんが日本ツアーに参戦したのは2010年で、初戦となった「ダイキンオーキッドレディス」でいきなり優勝を飾りました。この勝利はツアー登録からわずか65日後という史上最短記録での優勝であり、大きな話題を呼びました。

2010年シーズンには4勝を挙げ、ツアー1年目ながら賞金女王の座に輝く快挙を成し遂げました。翌2011年も勢いを落とすことなく優勝を重ね、連続で賞金女王に君臨。その後も2014年、2018年と2度のタイトルを加え、通算4度の女王の称号を手にしています。

2020年からは産休に入り、翌2021年には男女の双子を出産。家族を持ちながらもツアーに復帰を目指す姿勢は、同じく競技を続ける多くの選手たちにも勇気を与えています。

イ・ボミ <2015年~2016年連続賞金女王>

イ・ボミさんは、2015年と2016年のJLPGA女子ゴルフツアーで賞金女王に輝いた韓国出身のトッププロゴルファーです。
実力だけでなく、親しみやすい笑顔と人柄も相まって、日本でも多くのファンに支持されています。

イ・ボミさんがゴルフを始めたのは12歳のときで、2007年にプロデビュー。韓国国内ツアーでは2010年に3勝を挙げ、同年の賞金女王に輝きました。その後、日本ツアーに本格参戦すると安定したプレーと華やかな存在感で急速に注目を集めました。

2015年シーズンには圧倒的な勝率と賞金総額で初のJLPGA賞金女王となり、翌2016年にもタイトルを連覇。正確なアイアンショットとパッティング技術に加えて、精神面での強さが連覇の原動力となりました。

イ・ボミさんの愛称は「スマイルキャンディー」と呼ばれ、明るい性格とスポーツマンシップを重んじる姿勢が多くの観客や関係者に感動を与えています。日本語を熱心に学び、国内ファンとのコミュニケーションにも積極的に取り組む姿勢も、高い人気の一因となっています。

森田 理香子(もりた りかこ) <2013年賞金女王>

森田 理香子さんは、2013年のJLPGA女子ゴルフツアーで賞金女王に輝いた実力派プロゴルファーです。堅実なショットと冷静なプレーで積み上げた成果が、年間を通じて安定した成績となって表れました。

森田 理香子さんがゴルフを始めたのは8歳の頃で、ジュニア時代から多くの大会で好成績を収めるなど、早くから注目を集めていました。2008年にプロへ転向すると、2010年には「樋口久子IDC大塚家具レディス」でツアー初優勝を飾り、その実力を証明しました。

2013年シーズンでは、年間を通して安定した成績を残し、ついに賞金女王のタイトルを獲得。丁寧なコースマネジメントとプレッシャーに動じない精神力が、高い評価を受ける要因となりました。
2018年からはツアーを離れ休養に入りました。

全美貞(ジョン・ミジョン) <2012年賞金女王>

全美貞さんは、2012年のJLPGA女子ゴルフツアーで賞金女王に輝いた韓国出身のプロゴルファーです。冷静で安定感のあるプレースタイルにより、長年にわたり日本の女子ゴルフ界で高い評価を得てきました。

全美貞さんが日本ツアーに本格的に参戦したのは2005年です。2006年には「Meijiチョコレートカップ」で日本ツアー初優勝を果たし、その翌年の2007年には3週連続優勝という記録的快挙を達成しました。3週連続で優勝するという成果は、当時としては前例のない偉業であり、日本国内でも注目を集める存在となりました。

2012年には堅実なゴルフを武器に年間を通じて安定した成績を残し、ついに賞金ランキング1位に到達しました。正確なショットと冷静なコースマネジメント、そして競技に対する真摯な姿勢が、多くのファンや選手から支持されてきました。

横峯さくら(よこみね さくら) <2009年賞金女王>

横峯さくらさんは、2009年のJLPGA女子ゴルフツアーで賞金女王のタイトルを獲得した注目の若手プロゴルファーです。
小柄な体格ながら、ドライバーショットの飛距離は男子プロにも劣らないほどのパワーを誇ります。

ゴルフを始めたのは8歳の時で、ゴルフ好きの父親の影響を強く受けています。小学校4年生のときには全国小学生大会で優勝を飾り、早くから将来を期待される選手として頭角を現しました。19歳でプロテストに合格し、すぐにプロの舞台で活躍し始めました。

横峯さくらさんの強みは、身体のサイズに似合わないパワフルなドライバーショットだけでなく、冷静なコースマネジメントや安定したプレーにあります。これらの要素が相まって、2009年のシーズンを通じて好成績を重ね、見事に賞金女王に輝きました。

古閑美保(こが みほ) <2008年賞金女王>

古閑美保さんは、2008年のJLPGA女子ゴルフツアーにおいて賞金女王の栄冠を手にした実力派ゴルファーです。
プロとしてのキャリアは2001年にプロテストを一発合格し、同年には「日本女子オープンゴルフ選手権競技」でプロ初出場を果たしたことで幕を開けました。

古閑美保さんの強みは安定したショットと冷静なプレーで、数々の大会で好成績を収めています。2008年のシーズンでは圧倒的な実力を見せつけ、多くの勝利を挙げ賞金ランキングのトップに輝きました。

しかし、2011年には左手首の故障によりプロゴルファーとしての活動を引退する決断を下しました。短いながらも濃密なキャリアで女子ゴルフ界に大きな足跡を残した古閑美保さんの存在は、多くのファンにとって今も記憶に鮮明です。

上田桃子(うえだ ももこ) <2007年賞金女王>

上田桃子さんは、2007年に女子ゴルフツアー(JLPGA)で賞金女王となり、若くしてトッププロの仲間入りを果たした実力者です。

上田桃子さんが注目を集めた最大の理由は、史上最年少での賞金女王という快挙を達成した点にあります。プロ転向後の早い段階から安定したプレーと勝負強さを発揮し、年間を通じて優れた成績を残しました。ジュニア時代から世界大会に挑戦してきた経験が、プロとしての活躍につながったといえます。

さらに、上田桃子さんは競技力だけでなく、その明るく健康的な印象でも多くのファンを惹きつけています。2017年には「JLPGA SHISEIDO Beauty of the Year」を受賞し、競技外の場面でも高い評価を得ています。トップアスリートとしての努力と存在感が、多方面で称賛されている人物です。

大山志保(おおやま しほ) <2006年賞金女王>

大山志保さんは、2006年の女子ゴルフツアー(JLPGA)において賞金女王の座に就いた名実ともにトップクラスのプロゴルファーです。

大山志保さんが賞金女王となった背景には、幼少期から積み重ねてきた地道な努力と卓越した集中力があります。10歳の頃に父親の指導のもとでゴルフを始め、基礎からしっかりと技術を身につけたことがプロとしての成功につながっています。勝負どころで見せる冷静な判断と攻めの姿勢が、シーズンを通じて安定した成績を生み出しました。

また、大山志保さんといえば、「五木ガッツポーズ」というユニークな仕草でも知られています。バーディーを決めた際に見せる力強いポーズが、演歌歌手の五木ひろしさんがこぶしを効かせる動作に似ていることからその名がつけられました。このガッツポーズはファンに強い印象を残し、大山志保さんの存在感を一層引き立てています。競技面とパーソナリティの両面で支持を集める選手です。

不動裕理(ふどうゆうり) <2000年~2005年 6年連続賞金女王>

不動裕理さんは、日本女子プロゴルフ界において前人未到の6年連続賞金女王という偉業を成し遂げた伝説的な存在です。

不動裕理さんが築いた記録は、2000年から2005年までの6年連続での賞金女王という圧倒的な成績に象徴されています。1999年の「伊藤園レディスゴルフトーナメント」で初優勝を挙げて以降、ツアーを席巻し続け、2005年には史上最年少の27歳で永久シード権を獲得。2011年には通算50勝を達成し、生涯獲得賞金は13億円を超えています。

不動裕理さんがゴルフを始めたのは10歳のときで、父親に連れられて訪れたゴルフ練習場がすべての始まりでした。1996年にプロテストに一発合格した後、実力と精神力の両面で他を圧倒し続け、女子ゴルフ界に不動の地位を築き上げました。勝負において一切の隙を見せないプレースタイルと、徹底した自己管理により、数々の栄光を手にしています。

まとめ

2025年2月時点で、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)に登録している会員は1,418名。

2025年6月1日現在、JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)によるとJLPGA賞金ランキング対象トーナメント(JLPGAツアー競技)での年間獲得賞金ランキングは、1位 神谷 そらさん、2位 佐久間 朱莉さん、3位 申 ジエさん。

女子ゴルフツアー(JLPGA)で賞金女王となった歴代のプロゴルファーたちは、竹田 麗央さん【2024年】、山下 美夢有さん【2022年・2023年】、稲見 萌寧さん【2020-21年】、鈴木 愛さん【2017年・2019年】、アン・ソンジュさん【2010年・2011年・2014年・2018年】、イ・ボミさん【2015年・2016年】、森田 理香子さん【2013年】、全美貞さん【2012年】、横峯さくらさん【2009年】、古閑美保さん【2008年】、上田桃子さん【2007年】、大山志保さん【2006年】、不動裕理さん【2000年・2001年・2002年・2003年・2004年・2005年】。
 

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